おひとりさまバリ日和：本当は秘密にしておきたい、世界一のスパ（ウブド・バリ）
私がウブドに来た（というより来てしまった）理由は、ひょんなことから。大学4年の夏休みに、家族でセブに旅行に行き、そのまま家族と別れてタイのプーケットで1ヶ月くらい過ごそうと思っていました。ところがどっこい、タイを出る復路のチケットも出さないと、タイ行きのフライトには搭乗できないとのこと。タイの観光ビザは30日以内と決まっていたから。そこで、せっかく夏休みはたっぷりあるわけだしということで、セブ空港のカウンターでプーケット発の一番安いチケットを検索した。それがバリだったのです。
バリには小学生のときに一度来た以来。なーんにも考えずに、一週間くらいバリも楽しんで、またタイに戻ろうと。なんともお気楽な考えで。
でも、これまたどっこい。予約していたウブドの宿がダブルブッキングとのこと。さすがトラブルトラベラー。ただトラブル運だけでなく、出会い運もあるようで、宿のお兄さんがお友達の宿に交渉して、別のゲストハウスに泊まれることに。
それがウブドのSugriwa通りでした。
前回の記事で紹介した Dayu's Warungや Warung Sopaもこの通りにあるのです。 だからやけにこの通りのお店は色々と行きました。
そこで見つけたのです。出会ったのです。
世界一のスパに。
住宅街にぽつんとあるスパ、母娘で経営する Bali Santi Massage
普通なら絶対入らないですよね。でも、スパ好きの自分が5年前に感じた、何かここ良いかもの直感は当たっていました。
（スパについて語る不良OLはこちら→プノンペンのお洒落スパ：Bliss Spa（プノンペン・カンボジア） - MISSING GIRL）
中はとってもシンプルな作り。無駄がないけれど、とても清潔です。
今回、1年ぶりに行ったら、バスルームに素敵な絵が。
エアコンは無いけれど、ここも通りから奥の家に抜ける風が気持ち良いんです。
そしてね、ここの何が世界一かというと、オーナーのKetutさん。彼女はバリの５つ星ホテルでずっと働いていて、その腕は正に一流ホテルスパ。ゴッドハンドなんてよく言うけれど、その言葉は彼女のためにあるのかと。
行くと必ずするヘッドスパは本当におすすめ。まずはシャンプーを（水は冷たいのですが、そこはご愛嬌だし、太陽が照るバリの街中を歩いたあとは、それくらいが丁度良い。）ヘッドスパは庭の生アロエをその場でおろしています。ひんやりと気持ち良い。もう彼女のマッサージはいつも安定していて、書いていて恥ずかしくなるけれど、波打つような手つきに感動します。
ヘッドスパ以外におすすめは、Lulurというバリ特有のスクラブ。お米、ターメリック、スパイスなどの自然の素材で作られています。それで角質を取り、ヨーグルトパックをして。最後はバリカラーのお花が入ったバスタブに。
もちろんアロママッサージもありますよ。ご想像の通り、Ketutさんの魔法で、ぐっすり。力強く、でも決してもみ返しはなく。身体が軽くなるのです。
ヘッドスパ、スクラブ、マッサージを合わせたコースがあり、180分と長めですが、気になるお値段はIDR270,000。SGD27！日本円だと約2,000円！！なんだか申し訳なるくらいです。マッサージだけでも、種類によりますが、1時間1,000円前後。今回行ったらすこーし値段が変わっていたけれど、それでも良心的なローカル値段です。
学生の頃の貧乏旅行と比べて、たまにの贅沢をできるようになった今。本当に当時は1,000円の宿とか、カプセルホテルに泊まったことも。今は少しプールが広々としている、とか、バスタブがある、とかそんな条件も入れてホテルはちょっとグレードアップするようになりました。たまーにお洒落して、ヒールを履いて、素敵なレストランに行くのも好きです。
でも基本は身の丈にあった（笑）、落ち着く場所で十分。
そんなところがいいのです。いつかマダムと呼ばれる時が来たら、ホテルスパも行ってみたいけれど。バリなら、変わらずこの先もKetutさん一筋かな。
2階のスパルームのお部屋も少しインテリアが変わっていました。
次はどんな風に変わっているのか、楽しみです。でもKetutさんの人柄も、温かいこの雰囲気はそのままずっと変わらないであり続けるのだろうなと思います。
ぼーっと歩きながら、あ、ここ良いかもと思いふらっと立ち寄れるのは、ひとり旅ならではの楽しみのひとつ。自分で好きなときに、好きなところに行ける。
これからも通い続けます、秘密の世界一のスパ。
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